寄生虫なき病

2014-06-08 | 17:45

これまた読み応えのある本に出会いました。

表紙のデザインには引いてしまいますが...

寄生虫なき病寄生虫なき病
モイセズ ベラスケス=マノフ 福岡 伸一 Moises Velasquez‐Manoff

文藝春秋 2014-03-17
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科学ジャーナリストによる一般向けのサイエンス本です。

活字が結構多めで読み始めるのに勇気が要りますが、

訳がとても上手で内容も興味深く、実はとても読みやすい本です。

内容はといいますと...

病気は特定の侵入者(菌など)の存在が引き起こすと考えられてきましたが、

自己免疫疾患やアレルギー、アトピーなどは、

原因物質の存在が体内に侵入して引き起こされるというより、

何らかの不在により、

私たちの免疫系が過敏になりすぎて引き起こされるのではないかということが、

膨大な情報を丹念に調査・整理してまとめられています。

衛生的で、抗生物質や合成保存料様々な化学物質に囲まれた生活が、

人体に何か悪さしているんじゃないかという思いはぼんやりともってましたが、

“不在による病”というところまで突き詰めてまとめられたのは、

感動的でした。

免疫システムは多様な菌と触れ合い鍛えられることで正常に働くようになる。

何を敵とし何を許容するかはトレーニングによって得られるのだと。

それらと触れ合い学習し鍛えられる機会を失うと、

即ち身近にあった菌や寄生虫などがいなくなることで免疫機能が正常に働かなくなり、

自分を攻撃したり花粉を異常に排除しようとするなどの自己免疫疾患が増える。

さらに心疾患や自閉症までもが、

じつは不在による病なのではないかと言及されておりました。

“なるほど”と思うことしきり。


口にするものを十分吟味して腸内細菌を整えることと、

トレーニングで筋肉をつけていけば、

自分は何とかなるんじゃないかって気がしてきました。

あまり「ゆるっ」と生きてちゃだめですね(笑)



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